陳麻婆豆腐がお得に楽しめる中華街ランチ店

中華街グルメ

中華街で楽しむ陳麻婆豆腐ランチの魅力

中華料理の定番、麻婆豆腐。

辛いものが好きな人でもそうでない人も頼んでしまう料理ですが、近年、陳麻婆豆腐という名前を聞くことがありませんか?

名前の由来は中国・四川省の成都にある有名な料理店の名前だそうで、日本にも東京都中心に数店舗あるわけですが、店名ではなく料理名としてメニューに掲載されるところを良く見かけるようになっている様です。

陳麻婆豆腐とは?その特徴と魅力

中華街の店主によると麻婆豆腐の歴史は古く約150年ほど前に四川省で誕生したと言われています。貧しくして食材が少ない中、陳さんの妻があり合わせの物で地元の労働者に向けて振る舞ったのが由来と言われています。

この料理名を直訳すると「あばたのおかみの豆腐料理」と言い、それらを提供する陳麻婆豆腐という中華レストランが生まれました。

具体的に普通の麻婆豆腐と陳麻婆豆腐の違いについての記載はありません(陳麻婆豆腐の定義は特にない)が、中華レストランの店主の話や自身で食べた経験から以下のポイントが見つかりました。

成都で生まれた料理であり、郫県豆板醤(ピーシェン トウバンジャン)・花椒(ホワジャオ)を使用した麻婆豆腐が陳麻婆豆腐である、に至りました。

したがって各種素材と香辛料で作られた料理でお味の素の調味料は豆板醤と塩のみというとてもシンプルな料理なのです。

成都

成都市は中国・四川省の省都であり、成都市は2010年2月28日に国連教育科学文化機構(ユネスコ)から『美食の都』の称号を授与されました。四川料理発祥の地であるほか、就業人口や国内総生産(GDP)に占める飲食業の割合が8%前後と高く、国家級の認定を受けた料理人が2000人も集まっていることが選ばれた背景です。

郫県豆板醤(ピーシェン トウバンジャン)

郫県豆板醤は、成都市の郊外に「郫県」という地域があり、当地で作られる豆板醤を郫県豆板醤と呼ぶ。中国では別名:黒い豆板醤=高級品として知られている。

厳選されたそら豆を使い、数年掛けて発酵を行うそうで、日本でいう味噌と同じ役割を持った調味料と言えるでしょう。

従って単体で舐めてみると、風味が香る赤味噌を更に熟成させたような奥深い酸味と塩辛さが口に残ります。黒いものほど芳醇な香りと奥深い風味を感じ形状はペースト状です。

同じ様な中華食材で豆豉がありますが、こちらは大豆や黒豆を発酵させた後、乾燥させたもので、郫県豆板醤と風味は似ていますが、味や形状が全く異なります。

花椒(ホワジャオ)

第3に花椒が欠かせないポイントとなります。

花椒とは四川料理でよく使われる粒状の香辛料で、舌の痺れるような独特の風味が味わえます。別名:花山椒や痺れ山椒とも呼ばれる通り直接的な刺激が口に残る香辛料です。

近年日本各地に割安な中国料理や台湾料理店が増えたことで花椒の認知度も高まっているのではないでしょうか。

花椒には赤い色で強烈に痺れるような辛さと穏やかな香りがある「赤花椒」と、青い色で辛みは少ないが、香りが強い「青花椒」の2種類があります。

個人的には花椒の使い方が、レストランごとの陳麻婆豆腐の味の違い、と言えるくらい重要な役割を果たしていると感じます。

ランチで陳麻婆豆腐をお得に食べられるお店

どこのお店でも普通の麻婆豆腐を単品で注文すれば1,500円から2,000円近くしてしまうお店を見かけるものです。さらに陳麻婆豆腐ともなれば数百円は値上がりします。

ランチ時に頼めば基本的に同じ材料でライスやスープがついたセットメニューとして通常1,000円以内で食べることができるのです。

そんな陳麻婆豆腐をランチでお得に食べることができるお店を紹介します。

旨み・辛さ・痺れ・脂っこさを指標にご案内いたします。

京華楼 本館

陳麻婆豆腐ランチ:980円(税込)ライス・スープ・ザーサイ・杏仁豆腐

中華街における四川料理の名店に数えられる京華楼。

メニューのほとんどが辛い料理でメニューシートにも唐辛子のマークの数で辛さレベルを示してくれています。

第一印象は辛い!が旨みのある辛さで香辛料と肉の旨みが凝縮されている印象です。

舌が痺れる花椒はアクセント程度で痺れは感じないが、唐辛子の辛さが直接口に押し寄せてきます。香辛料と肉、そして塩の味を直接感じられる味です。

豆腐は木綿豆腐を使っているようで豆腐の表面にも辛いソースが染み込んでおり、口の中で崩れた豆腐は甘さを感じる様な感覚でした。

個人的には辛さよりも塩っぱさが気になり、量が多いためスープやご飯と交互に味わいました。

京華楼 本館

外装と店内は非常に綺麗にまとめられ、関帝廟通りに面した店舗は有名店の風格を感じます。

住所神奈川県横浜市中区山下町138
電話番号045-211-2866
営業時間(ランチ)11:00〜14:30
陳麻婆豆腐ランチの値段980円(税込)
旨み3.7
辛さ4.0
痺れ3.5
脂っこさ3.0

四川麻婆 新館

陳麻婆豆腐ランチ:800円(税込)ライス・スープ・ザーサイ・杏仁豆腐

こちらは店名の通り、麻婆豆腐が看板商品のお店。

豆豉入りの味噌を使用しているのか、塩辛い味噌の風味が好印象の落ち着いたお味。

そして料理全体から感じるモッタリ感は食べる前から食欲をそそります。

豆腐も木綿豆腐を使用し、崩れた豆腐が肉味噌に絡みつき、後を追って唐辛子の辛さと花椒の程よい香りが口の中に広がります。

脂っこさを感じることもなく塩辛い美味しい豆腐を食べているような感覚。

重量感たっぷりの味噌がポイントのマイルド系陳麻婆豆腐だと思います。

四川麻婆 新館

店舗は中華街大通りから香港路を入ってすぐ。香港路は通り自体が異国情緒を感じさせますが、四川麻婆新館はその代表的なお店のひとつでもあります。

住所神奈川県横浜市中区山下町147
電話番号045-264-8576
営業時間(ランチ)10:30〜14:00
陳麻婆豆腐ランチの値段800円(税込)
旨み4.0
辛さ3.5
痺れ3.0
脂っこさ3.0

湖南人家

陳麻婆豆腐ランチ:800円(税込)ライス・スープ・ザーサイ・杏仁豆腐

店前のメニューを見ると唐辛子の使用が目に付く、ひと目で四川中華のお店と分かるお店。

開店から2〜3年の新しいお店ですが既にリピーターを沢山要するお店の仲間入り。なぜなら小さな店内にいるお客さんと店員さんとの親近感。話す内容からリピーターと推察できる。それも行く度に同じ光景を見れば間違い無いのは分かる。

お味は辛党マニアが喜びそうな刺激的な匂いと痺れ具合。見た目では唐辛子が入っているのを確認できないが、肉の旨みと花椒・唐辛子の旨味が押し寄せてくる。油多めのため香辛料をよく炒って風味を引き出す中華の技法を良く感じることができます。

美味しい!の一言!

湖南人家

本格的な四川料理を味わうならおすすめのお店。中華街大通りから香港路を入ってすぐの立地。

住所神奈川県横浜市中区山下町147
電話番号045-681-1888
営業時間(ランチ)11:00〜15:00
陳麻婆豆腐ランチの値段800円(税込)
旨み4.2
辛さ4.0
痺れ4.0
脂っこさ4.0

湘厨

陳麻婆豆腐ランチ:990円(税込)ライス・スープ・春巻き・ザーサイ・杏仁豆腐

湘厨もコロナ禍した新しいお店ですがオープン以来、辛党マニアが足繁く通う名店。

特徴は使用素材がそれぞれしっかり味の主張をしているところ。

珍しく絹ごし豆腐と牛肉を使用し、ただ辛く・痺れるだけでなく肉や豆腐の味を感じられる素晴らしい逸品です。しかしながら本当に辛旨いタイプのお味のため、辛い料理がお好きな方へお勧めします。

ランチの時間帯には陳麻婆豆腐(990円)と普通の麻婆豆腐(770円)があるが断然、陳麻婆豆腐をお勧めします。

湘厨

かなり通好みな四川料理を提供してくれるお店。いわゆるガチ中華。しかし腕は良く一級品の料理を提供。おすすめの一店。

住所神奈川県横浜市中区山下町138
電話番号045-274-8582
営業時間(ランチ)10:30〜14:30
陳麻婆豆腐ランチ値段990円(税込)
旨み4.5
辛さ4.5
痺れ4.2
脂っこさ4.0

四川陳麻婆豆腐

陳麻婆豆腐ランチ:750円(税込)ライス・スープ・ザーサイ・杏仁豆腐

こちらのシェフは麻婆豆腐の名店京華楼で腕を奮っていたシェフが独立して始めた店舗で、基本的なお味は京華楼と同じですが、仕事の丁寧さが光ります。

豆腐と肉、香辛料のモサっとした、しょっぱ辛い麻婆豆腐で、豆豉の味が光る繊細さを感じるお味です。写真で見える緑の野菜(おそらく葉生姜)がアクセントになり唐辛子や香辛料の辛さを軽減しているような印象です。

辛いだけ、痺れるだけの余計な雑味を感じる陳麻婆豆腐とは一味違い、塩っ辛い麻婆豆腐がお好きな方には特におすすめです。

四川陳麻婆豆腐

当店もコロナ禍でのオープンですが、コアな四川料理ファンにはお馴染みの店としてランチ時には人でごった返しています。

住所横浜市中区山下町138-3 
電話番号045-307-3321
営業時間(ランチ)11:00〜14:30
陳麻婆豆腐ランチ値段780円(税込)
旨み4.5
辛さ4.2
痺れ4.5
脂っこさ4.0

まとめ

普通の麻婆豆腐とは味が全く異なる陳麻婆豆腐を中華街でお得に味わうポイントはランチ時間に行くことですが、店舗や時間によってはとても混雑しているため12:00〜13:00の時間を外して外して行ってみることをお勧めします。

なぜか全ての店舗が近くにあるっているのもポイント!です。

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